中央大学大学院の甘詩糧(カンシリョウ)と申します。
私は『グランブルーファンタジー』本編を深くプレイした経験はありませんが、『グランブルーファンタジー リリンク』やアニメを通じて作品を知り、ファンになりました。しかし、中国では日本語版の公式サービスが提供されていないにもかかわらず、原作をプレイし続けている中国人プレイヤーが数多く存在します。私は、なぜ彼らがそこまで『グラブル』を愛し、継続的にプレイしているのかに興味を持ち、ゲーム業界を志す者としてその理由を探るため、中国のプレイヤーを対象にアンケート調査を実施しました。
今回は、393名の中国人プレイヤーから得た有効回答をもとに、プレイヤーの年齢層、『グランブルーファンタジー リリンク』の体験、ゲーム要素への満足度など、多角的に分析を行いました。本レポートでは、そこから得られた知見と、それをゲーム開発にどう応用できるかについてご説明させていただきます。

回答者のうち、26-35歳の年齢層が49.62%を占め、最も高い割合を示しました。
A:グランブルーファンタジーIPへの愛着

中国のプレイヤーが公式中国語対応がないにもかかわらず『グラブル』を遊び続けた最大の理由は、「IPへの強い愛着」(86.04%)であり、このIPのブランド力がプレイヤーに強い吸引力を持ち、言語の壁を乗り越えさせていることが示されました。 また、「ビジュアル・音楽・キャラデザインの魅力」(73.1%)や、「戦略性・育成要素などのゲーム性の高さ」(65.48%)が、言語の壁を越えてプレイヤーを惹きつけている要因となっています。
さらに、「長年のプレイによる習慣化」(59.64%)や「活発なコミュニティの存在」(30.2%)も一定の影響を与えており、プレイヤー同士の情報共有や交流もモチベーション維持に寄与していることがわかります。
『グラブル』は「非言語的な魅力」「強いIP力」「深いゲーム性」「ファンコミュニティ」の4つが揃っているため、ローカライズがなくてもプレイヤーが自然と定着する力を持っている。